大谷左ヒザ手術・今季絶望 来季開幕の二刀流復活は不透明

2019年09月13日 16時30分

ベンチで浮かない表情を見せていた大谷(ロイター=USA TODAY Sports)

【アナハイム12日(日本時間13日)発】エンゼルスは大谷翔平投手(25)が13日(同14日)にロサンゼルス市内の病院で左ヒザの二部膝蓋骨の手術を行うと発表した。全治まで8~12週間の見込みで、今季中の復帰は絶望的となった。先天性のもので、初めて違和感を訴えたのは今年2月だったという。投手としてのリハビリに影響が出るのは必至で、来季の二刀流復活は不透明に。電話会見したビリー・エプラーGMも開幕に間に合うかどうか明言しなかった。どうなるか――。

 試合がなく休養日だったこの日、エンゼルス担当記者だけではなく、全米のメディアが騒然となった。エンゼルスから衝撃のメールが送られてきたのだ。

「大谷翔平は明日、ロサンゼルス市内の病院で左ヒザの二部膝蓋骨の手術を行います。全治まで8~12週間の予定です。手術後の経過についてはご連絡させていただきます」

「午後3時からエプラーGMの電話会見を予定しております」

 大谷は11日(同12日)の本拠地でのインディアンス戦に「3番・DH」でフル出場し、右翼へ豪快な一発を放っており、左ヒザの異変は感じられなかった。

 電話会見したエプラーGMは「(左ヒザに)先天性の痛みがあったということ。(契約前の身体検査では)分からなかった。これまで症状は出ていなかったが、2月に違和感を訴えてきたので、すぐにMRI(磁気共鳴画像装置)検査をした」と説明した。

 この時期に手術を受けるのはなぜか。大谷は右ヒジ手術後、ブルペンに14度入っている。すでにカーブとスライダーは投げており、真っすぐもMAX87マイル(約140キロ)を計測。スプリットの解禁も間近だった。エプラーGMは「今後の投球プログラムを無事に進行させていくために決断した。(球速も)上がってきて、痛みが気になり始めた。これ以上、球速が上がってきたときのことを考えた。右ヒジのリハビリを終えた後、とも考えたが、2人のドクター、大谷、それにメディカルスタッフと話した結果、今がいいと判断した」と明かした。エプラーGMが手術を提案したのは10日(同11日)朝で、大谷が決断したのは11日(同12日)の朝だったという。

 気になるのは二刀流復活への影響だ。エプラーGMは来年のキャンプでは投手として投げることを期待しているといい、「術後10週間をメドに、(投球プログラムを再開させて)マウンドに戻れたらと思っている」。打者としては「12月か1月のどこかで打てるようになると思うが、右ヒジのリハビリの方にフォーカスすることになる」。

 来季開幕からの二刀流復活が期待されるが、現時点では残念ながら不透明だ。2年連続で体にメスを入れる決断をした大谷。葛藤や不安は当然あっただろうが、これも1年でも長くメジャーでプレーするためだ。背番号17が101マイル(約163キロ)を投げ、超特大弾をスタンドに叩き込む姿は来季は確実に目撃できるだろう。大谷が躍動するその日を楽しみに待とう。

【最速達成!日本人6人目の通算40号】大谷は11日(日本時間12日)の本拠地インディアンス戦に「3番・DH」で先発し、18号ソロを放った。1―4の5回一死走者なしだった。先発右腕プルッコの内角へ入ってきたスライダーをジャストミートすると、弾丸ライナーが右翼席へ着弾。角度19度、滞空時間はわずか3.9秒という光速弾に、地元ファンは大歓声を送った。打球速度114マイル(約184キロ)は本塁打ではメジャー移籍後、自己最速だ。この一発は日本人選手6人目の通算40号で、210試合、708打数目の到達は最速だ。

 大谷は「(投手の持ち球として)決して多い球種ではなかったので、頭にもそんなになかったですし、その割にはいいスイングだった」と振り返り、「いいときのスイングってのはやっぱりそういう突発的なものに対してしっかり対応できるんじゃないかなと思うので、いい傾向かなと思います」と話した。明るい兆しが見えていただけに、左ヒザ手術での離脱は残念だ。