【イリノイ州シカゴ8日(日本時間9日)発】エンゼルスの大谷翔平投手(25)は敵地でのホワイトソックス戦に「3番・DH」で出場し、初回に先制の左前適時打を放ったが、2打席目以降は3打席連続三振。4打数1安打1打点だった。チームは1―5で敗れ、このカード3連勝を逃した。

 見せ場は初回一死一塁だ。相手先発は右腕シース。カウント1―1からの3球目カーブが暴投となり、一走フレッチャーが二塁へ進んだ。4球目、内角のカーブを強打。痛烈な打球は三遊間を破った。米大リーグ公式サイトの解析システム「スタットキャスト」によると打球速度111マイル(約179キロ)の強烈な当たりだった。これで打点は61打点となり、昨季に並んだ。日本ハム時代の2016年にマークした67打点の更新も見えてきた。

 1―1の同点で迎えた2回は、振り返るとこの試合の流れを左右する重要な場面となった。一死満塁。最低でも犠飛が欲しいところだったが、初球の97マイル(約156キロ)の甘い真っすぐをファウル。3球ボールが続き、そこから4球続けてファウル。低めの際どいコースをカットする場面もあったが、仕留められないボールもあった。結局は外角高めの明らかなボール球に手を出し、空振り三振となった。

 5回先頭は左腕オシチの内角カットボールに手が出ず見逃し三振。8回先頭は2―2からの5球目、95マイル(約153キロ)の甘い真っすぐにバットは空を切った。

 この3連戦前、大谷は苦しんでいた。本塁打どころか、11試合連続でマルチ安打はなく、この間37打数4安打、打率は1割8厘だった。それが3試合で6安打だ。上昇気流に乗った大谷。昨年9月の87打数27安打、打率3割1分、7本塁打、18打点を超える活躍に期待だ。