エンゼルス・大谷翔平投手(25)の今季年俸は65万ドル(約6890万円)。昨季から10万ドル(約1060万円)ほどアップしたが、ア・リーグ新人王に輝いた活躍やベーブ・ルース以来となる本格的な二刀流の話題性から比べれば格安だ。球団側から複数年契約のオファーでも受けない限り、年俸が大幅アップするのはメジャー登録日数が3年に達し、年俸調停の権利を得てからになる。

 大谷が年俸調停の権利を得ると金額はどうなるか。“経験者”のレッドソックスのアンドルー・キャッシュナー投手(32)は「単純に倍になる」と力説する。先発投手の評価のポイントについて「登板回数、イニング数で、クオリティースタートの数が多ければポイントが高くなる」と説明。勝ち星については「全く考慮されない」という。

 一方、打者については「ポイントが高いのは本塁打数、打点。だから、大谷が来季、二刀流としての復帰を果たせば、投手としての評価と打者としての評価の両方を受けることになる。なので、それぞれに400万ドル(約4億2400万円)の価値があれば800万ドル(約8億4800万円)になる」。

 単純に比較できないが2012年に182安打、打率3割2分6厘、30本塁打、83打点、49盗塁、翌13年に190安打、打率3割2分3厘、27本塁打、97打点、33盗塁とMVP級の活躍を見せた主砲トラウトと14年2月26日に1年100万ドル(約1億600万円)で合意し、3月28日に6年総額1億4450万ドル(約153億2000万円)で合意した。来季、大谷が二刀流で結果を残すことができれば、巨額契約の可能性も。楽しみだ。