【アナハイム27日(日本時間28日)発】エンゼルスの大谷翔平投手(25)は本拠地でのレンジャーズ戦に「3番・DH」で先発メンバーに名を連ねた。大谷にとってエンゼル・スタジアムでの打者としての出場は通算で100試合目、先発としては89試合目となる。

 全体練習前、一部の野手陣が内野でノックを受けているころ、フィールドに出て来た大谷は水原一平通訳を相手に左翼フェンス前でキャッチボールを行った。距離は60フィート(約18・29メートル)とバッテリー間ほどだったが、力を入れたストレートや、わずかだったがカーブを投げるなど、何かしらの目的、課題に沿った投球プログラムを行ったようだ。24日(同25日)に敵地ヒューストンで行った右ヒジ手術後12度目のブルペン投球ではMAX87マイル(約140キロ)をマーク。スライダーを5球投げるなどリハビリは順調。エプラーGMが10日(同11日)に明かした「今季中に実戦形式の投球練習で60~70球投げる」は達成できそうだ。

 しかし最後の1球は意外なものだった。大谷がスタンドに向かって投げたボールは、客席に当たって自分の元に跳ね返ってくると、今度は水原氏が自分の番とばかりに同じ方向へ投げたのだ。そのボールは左翼ポールに直撃して「コーン」と、鐘のような音をとどろかせてグラウンドに戻ってきたところで終了。締めの制球力勝負は水原氏に軍配が上がった。