【マサチューセッツ州ボストン7日(日本時間8日)発=カルロス山崎通信員】前回登板のブルワーズ戦で4勝目を挙げたカブスのダルビッシュ有投手(32)の次回登板は9日(同10日)の敵地レッズ戦に決まった。相手先発はインディアンスから7月30日(同31日)に移籍してきた、ここまで9勝8敗の右腕、トレバー・バウアー(28)。通算4度目の対戦で、1勝1敗だ。

 実は2人は親交がある。ダルビッシュはトレーニングやウオームアップ時に活用するプライオボールについてバウアーからテキストメッセージでアドバイスをもらっているのだ。6日(同7日)に登板間の投球練習を行ったバウアーは興奮した様子で「とてもエキサイトしている。でも、お願いだから僕からヒットを打たないでほしい(笑い)」と話した。

 同じ代理人事務所という縁もあるが、そもそも連絡を取り合うきっかけはバウアーがダルビッシュに大きな興味を抱いたことだった。

「彼の動き、投球フォームは、僕が参考にするメインのモデル。彼のスライダーって、ものすごいじゃない。なぜ、ゆっくりした始動から、簡単に98マイル(約158キロ)のストレートを投げることができるのか。彼への興味が、彼の研究へと変わっていった」と明かすとこう続けた。「2013年、自分の投球動作を思い切って変えるきっかけになった」

 ここまで4勝5敗のダルビッシュだが、7月以降は6試合で2勝1敗、防御率2・78と好調だ。バウアーは「試合は家族も見るし、友人だって見る。結果というのは、とてもタフな状況を招く時もある。だから今、彼が素晴らしい投球をしていることはうれしいね。どんな時も、やるべきことを続けてきたのだと思う」と歓迎。息詰まる投手戦に期待だ。