【オハイオ州クリーブランド4日(日本時間5日)発】エンゼルスの大谷翔平投手(25)は敵地でのインディアンス戦に「3番・DH」で先発出場し、4打数無安打2三振。今年のオールスター戦で1イニング3者連続三振を奪ってMVPに輝いたビーバーに完璧に抑え込まれた。チームは2―6で完敗、借金1になった。

 初回二死無走者の第1打席は1ストライクから2球目に94マイル(約151キロ)のフォーシームで内角高めを攻められ、続けて内角いっぱいのスライダーに手が出ず見逃しのストライク。4球目の内角低めのスライダーにバットは空を切った。

 4回一死二塁では変化球で内角低めを攻められた。2球目、前夜の再現のように右足爪先に自打球を当てて苦悶の表情。カウント1―2からの4球目、見逃せばボール球の内角低めのスライダーを流し打って、遊ゴロに倒れた。

 4点を追う6回二死二塁はカウント1―1から内角高めのフォーシームを窮屈な体勢で打ち返したが、シフトにかかって二ゴロ。9回一死無走者はカウント1―2から4球目、外角いっぱいのフォーシームに手が出ず、見逃し三振。これがビーバーにとって通算300個目の奪三振になった。

 エンゼルスはワイルドカードでのプレーオフを狙える位置にいたが、直近の10試合を2勝8敗と大きく負け越している。トレード期限前の大補強もなく、逆に負傷者が続出。正念場だ。