ヤンキースの田中将大投手(30)は20日(日本時間21日)の本拠地ロッキーズ戦に先発し、6回を1本塁打を含む7安打5失点ながら味方の大量援護に助けられ、今季7勝目(5敗)をマークし、日米通算170勝に到達した。一夜明けた21日(同22日)のニューヨークの地元メディアは、猛暑の中で5回まで2安打無失点の投球をたたえながらも、6回に集中打を浴びて5失点したことで“帳消し”とした。

 ニューヨーク・ポスト紙(電子版)は「6回が始まる時、田中は47球で2安打を許しただけだったが、6回はスプリットが落ちなくなり、アレナドの3点弾を含めて打者6人連続で出塁させたが、何とかサバイバルした」と伝えた。

 またデーリー・ニューズ紙(電子版)は「田中は5回までクルーズコントロールで快調だったが、34・4度の暑さもあってか6回に鋭かったスプリットがフラットになって打ち込まれた」とリポート。「それにもかかわらず7勝目。序盤の打棒爆発に感謝だ」と勝ち星は打線の援護のおかげと強調した。

 さらにニューズ・デー紙(電子版)は「ヤンキース先発の田中は5回までグレートだった。そしてその後は…」と見出しをつけ、「予知するのはほとんど不可能で、それは非常に早く起きた」と6回の急変に困惑。米スポーツ専門局ESPNニューヨーク(電子版)は「ヤンキースは4回までに9点のリードを田中に与え、田中も5回までスイスイと投げていた。だがスプリットが落ちなくなり6回に5失点」と淡々と報じた。