【テキサス州アーリントン2日(日本時間3日)発】エンゼルスのタイラー・スカッグス投手(27)が1日(同2日)、遠征先のテキサスで亡くなったことを受け、エプラーGM、オースマス監督、オーナーのモレノ氏、そしてカーピノ球団社長がグローブライフ・パークで記者会見を行った。前日中止になった敵地でのレンジャーズ戦は予定通り行われた。会見にはトラウト外野手(27)、大谷翔平投手(24)らエンゼルスの全選手、スタッフ、それにレンジャーズのダニエルズGMも出席した。

 スカッグス投手の背番号「45」のユニホームがかけられた会見場でエプラーGMは「我々は昨日、家族の一員を失いました。タイラー・スカッグスはチームメートで、兄弟で、友人で、夫であり、そして息子でした」と悲痛な表情。「どうか、(妻の)カーリ、彼の母デビー、父ダレル、そして彼の家族全員と、全ての友人に対し、思い、祈りをささげてください」と、声を震わせた。

 オースマス監督は試合が中止となった前日、「(宿舎で)2度ほど、みんなで集まって話をした。最後は、タイラーがやっていた滑稽な話をしたり、音楽を聴いたり…」と振り返ると、「それは良かった」と言葉を詰まらせ、涙を流した。エプラーGMは「彼は誰に対しても、同じだった。誰にでも影響を与える不可欠な存在で、みんなが彼を愛していた」と、スカッグス投手がチームでも大きな存在であったことを伝えた。エンゼルスナインは沈んだ表情で、涙を浮かべる姿も見られた。

 選手が発言することはなかったが、この日までに自身のSNSでスカッグス投手への思いを吐露している。大谷は球団を通じ、「昨年、エンゼルスに入団以来のチームメートで親しかったスカッグス投手が突然亡くなられた悲しみの中、発する言葉もありません。今はただただご冥福を心からお祈りしております」とコメントした。

 エンゼルスナインはこの日のレンジャーズ戦から、スカッグス投手の背番号「45」のワッペンをユニホームの左胸につけて試合に臨んだ。メジャーのベンチ入り枠は25人だが、チームはマイナーから選手を上げることはなく、投手11人、捕手2人、内野手6人、外野手4人、DH1人の計24人だけ。スカッグス投手は変わらずチームの一員ということだ。

 この日のレンジャーズ戦で大谷は先発メンバーから外れた。

◇エンゼルスナインは自身のSNSを通じてスカッグス投手との突然の別れを惜しんだ。

【アルバート・プホルス内野手(39)】
「僕はこの素晴らしい男の人生を祝福し続ける! 僕らはエンゼルスを一人失った、彼の家族に祈りをささげよう」

【ジャスティン・アップトン外野手(31)】
「言葉が見つかるまで待とうと思ったけど、今もまだ言葉が見つからない。君はただのチームメートではなく、僕のブラザーだった。大好きだよ」

【ジャスティン・ボア内野手(31)】
「信じられないよ。どうか、安らかに眠ってほしい。君のチームメートになれたこと、君を友達と呼べることは光栄だった」

【ノエ・ラミレス投手(29)】
「最高の友人であり、チームメート。数えきれないほどの笑いと友情をありがとう。大好きだよ。彼のご家族に心からの祈りを」

【コール・カルフーン外野手(31)】
「この日がどれだけつらく、僕らの心がどれだけ重いかを説明する言葉が見つからない。野球選手として、僕らはチームメートとリーダーを、人として、僕らは本当に素晴らしい人間を失った。君がいなくなって本当に寂しいよ。どうか彼のご家族のために祈ってほしい」