大谷同僚エース左腕・スカッグス急死で試合中止

2019年07月02日 11時30分

急死したスカッグス投手(ロイター=USA TODAY Sports)

【テキサス州アーリントン1日(日本時間2日)発】米球界に衝撃だ。エンゼルスはタイラー・スカッグス投手(27)が遠征先のテキサスで死去したと発表した。死因は公表されていない。同日に予定されていたレンジャーズ戦は中止となった。エンゼル・スタジアムのクラブハウスではロッカーが隣で、1年目の開幕前、右ヒジ故障後など事あるごとにアドバイスをもらった大谷翔平投手(24)も大きなショックを受けている。

 午後4時前、レンジャーズの本拠地グローブライフ・パークの記者席にいた十数人の記者は信じがたい情報を耳にすると、それぞれが沈痛な面持ちで階下の記者会見場へ向かった。レンジャーズのジョン・ブレーク広報部長は「エンゼルスのタイラー・スカッグス投手が今朝、テキサスで死亡した」「試合は延期となり、この4日間のシリーズではダブルヘッダーは組まない」「それ以上の詳細は分からない」と口頭で伝えた。レンジャーズのウッドワード監督、ダニエルズGMが会見に応じ「午後2時半ごろ、連絡があった。とても胸が痛い」などと話した。

 スカッグスは前日、本拠地でのアスレチックス戦後にテキサスに移動し、ホテルに宿泊。午後2時18分にホテルから「意識不明の男性がいる」との通報を受けた警察官が死亡を確認した。死因に事件性はないという。

 エンゼルスは「非常に悲しいことですが、タイラー・スカッグスが今朝、テキサスで亡くなったことをお伝えします。タイラーは、これからもエンゼルスファミリーの大切な一員です。私たちの思いと祈りは、彼の妻カーリと、彼の全ての家族とともにあります」と声明を出した。

 スカッグスはカリフォルニア州サンタモニカ高から2009年にエンゼルス入りした左腕。10年にダイヤモンドバックスにトレード移籍し、12年メジャーデビューした。13年オフにトレードでエンゼルスに復帰。今季は開幕から15試合に先発し、チームトップの7勝(7敗)を挙げ、防御率4・29だった。

 大谷の移籍直後に二刀流の素質を認めた一人で、何かと気にかけていた。投打ともに苦しんだ1年目の開幕直前に「翔平はもっと顔を上げて静かな自信のようなものを見せた方がいい」と背中を押し、「Fake it till you make it(できるフリしてできるようになる)」の金言を送った。

 また、昨年6月8日に右ヒジを痛めて戦線を離脱した直後に「手術はできればしたくない」と前置きし、「救いは多くの選手が手術を受けた後に、戻ってきている」とアドバイス。本拠地のロッカーが隣同士ということもあり、ビデオゲームやNBA観戦の話題で盛り上がっていた。

 最後のマウンドは2日前の6月29日(同30日)の本拠地アスレチックス戦。先発して4回1/3を投げ、2安打2失点で負け投手になった。スカッグスとの突然の別れ。エンゼルスだけではなく米球界全体が悲しみに包まれている。