【コロラド州デンバー発】“二刀流”も白星にはつながらなかった。ドジャースの前田健太投手(31)は敵地でのロッキーズ戦に先発し、4回1/3を投げ、3安打2失点、5三振2四球で勝敗は付かなかった。チームは6回に逆転し、10―5で勝った。

 初回を14球、2回を13球で連続三者凡退と好スタートを切った。3回は一死後、ウォルターズに右翼へ三塁打を打たれたが、後続を抑え得点は許さず。4回は四球で走者を出したが、無失点で切り抜けた。

 この日はバットも冴えた。3回一死無走者の第1打席。カウント1―2からの4球目、97マイルの外角低めのフォーシームをライナーで右前へ。続くピダーソンの右前打で三塁へ進むと2番ビーティの一ゴロが併殺崩れとなった間に先制のホームを踏んだ。5回無死一、三塁で投前へスクイズを決め、打点をマーク。さらにピダーソンの左前適時打で3―0とリードを広げた。

 勝ち投手の権利を目前にした5回、先頭から連打で無死一、二塁のピンチを招く。続くデスモンドは空振り三振に仕留めたところで降板を告げられた。球数は88球だった。前回登板の23日(同24日)の本拠地ロッキーズ戦は7回で86球と疲労の心配はないのだが、ロバーツ監督はすっぱり代えた。

 ところが、この継投が裏目。2番手ロスカップが1番ブラックマンに二塁へ適時内野安打をされ、2番ドールに右翼に逆転3ランを浴びた。チームは勝ったが、不完全燃焼のマウンドとなった。