【ワシントン州シアトル発】マリナーズの菊池雄星投手(28)は23日(日本時間24日)、本拠地でのオリオールズ戦に先発し、大量援護に助けられ6回を5安打3失点、3三振5四球で4勝目(5敗)を挙げた。自身の連敗を4で止めた。

 立ち上がりは褒められる投球ではなかった。またしても初回に失点だ。一死後、マンシーニにカウント1―1からの3球目、内角低めのカーブをすくい上げられ、中堅へ放り込まれた。5月25日(同26日)のアスレチックス戦から5試合に登板して4連敗中の菊池。黒星が付いた4試合はいずれも初回に失点している。味方が同点に追いついてくれた2回は先頭から安打、四球と走者を許したものの、遊ゴロ併殺打で二死三塁。しかし、1番・アルベルトに右翼へ適時二塁打を打たれ、勝ち越されてしまった。

 しかし、この日のマリナーズ打線はひと味違った。菊池が初めて三者凡退に抑えた2―2の3回に猛攻だ。先頭スミスが四球で出塁すると全て単打で6安打4四死球1犠飛で一挙に8点を奪った。4回もウィリアムソンが4号2ランを放ち、リードは10点に広がった。

 4回は一死後、四球で歩かせたが併殺打を打たせ、3人で片づけた。5回も三者凡退だ。6回に一死一、三塁で内野ゴロの間に1点を失ったものの、先発の最低限の仕事である6回を投げ切った。5月19日(同20日)のツインズ戦以来、6試合ぶりの白星を挙げた菊池。ここから乗っていけるか。