【シカゴ21日(日本時間22日発】カブスのダルビッシュ有投手(32)が本拠地でのメッツ戦に先発。6回88球を投げ4安打4失点2四球6奪三振でまたしても勝敗は付かず、チームは4―5で敗れた。これで先発連続試合勝敗なしの記録は1977年のランディ・ラーチ(フィリーズ)以来、実に42年ぶりとなる「10試合」にまで伸びた。
初回を三者凡退に抑える上々の立ち上がりだったが、2回に四球と安打で無死一、三塁のピンチをつくり二ゴロ併殺の間に1点を先制された。カブスは直後の攻撃で同点に追いつき、二死三塁の場面で打席に入ったダルビッシュは右前適時打を放ち、自らのバットで逆転に成功。しかし、3回一死一塁からマクニールに2ランを浴び、再びリードを許す。
4回、5回を無失点で切り抜けたダルビッシュは5回裏、今度は先頭打者で中前打。自身メジャー初となるマルチ安打をマークした。続くラッセルの2ランでカブスは再逆転に成功。しかし、ダルビッシュは6回二死から4番・コンフォートに痛恨のソロ弾を浴び、またしても同点に追いつかれ、その裏の攻撃で代打を送られた。
4月27日(同28日)のダイヤモンドバックス戦で2勝目を挙げて以来、2か月近くも勝ち星から見放されたダルビッシュは「(10試合連続で勝敗が付かず)勝ちも負けもしないってのが、何もやってない感じがする」とコメント。それでも「今日は少し球速が出てなかったけど、いいところはいっぱいあった。(適時打は)大きいのを狙わず、逆方向にヒット狙いで変化球だけを待っていた」と投打に収穫はあったという。次こそスカッと勝って“珍記録”に終止符を打ちたい。