【ニューヨーク発】マリナーズからトレード移籍したエドウィン・エンカーナシオン内野手(36)が17日(日本時間18日)、ヤンキー・スタジアムで入団会見を行った。「ビックリしたと同時に、非常にエキサイトしている。プレーオフを目指して戦えるし、ヤンキー・スタジアムは何度もプレーした場所。とても楽しみだ」と抱負を語った。
あっと驚くトレードだったが、チームで最も喜んだのは田中将大投手(30)だろう。30打席対戦し、27打数12安打、打率4割4分4厘、3本塁打、5打点の天敵だ。今季も5月7日(同8日)の対戦で一発を献上した。田中が20打席以上対戦している打者ではレッドソックスのJD・マルティネスの20打数9安打、打率4割5分、3本塁打、8打点に次いでワースト2位だ。
田中に「あまり相性の良くないエンカーナシオンがヤンキースに加入したが」と聞くと、こんな答えが返ってきた。「あまりじゃないでしょ。とってもでしょ。ありがとうございます。柔らかく言っていただいて。そうですね。とてもうれしいです。今年もう対戦しないんでね」
現役3位の401本塁打を誇るエンカーナシオンは、2005年にレッズでメジャーデビュー。その後、ブルージェイズ、インディアンスで活躍し、今年からマリナーズでプレーしていた。DHと一塁で出場し、16日(同17日)現在、打率こそ2割4分1厘だが、四球をよく選び、出塁率は3割5分6厘と高い。21本塁打はア・リーグトップで、49打点は同3位タイだ。
戦線離脱している両主砲、スタントンは18日(同19日)のレイズ戦で復帰予定で、ジャッジも今週中の復帰が見込まれている。エンカーナシオンは「待ち切れない。とても楽しみだ」と目を輝かせた。この3人に20本塁打のサンチェス、17本塁打のボイトらが並ぶ打線の破壊力は間違いなくメジャートップ。09年以来の世界一に大きく前進するか。