“産休明け”田中が4勝目 長女を抱いた感想は「小さいです」

2019年06月12日 11時30分

メッツ戦で7回途中まで粘投し、4勝目を挙げた田中(ロイター=USA TODAY Sports)

【ニューヨーク11日(日本時間12日)発】ヤンキースの田中将大投手(30)は本拠地でのメッツとのダブルヘッダー第1試合に先発して6回2/3を7安打5失点(自責点4)ながらも打線の援護を受け、5月12日(同13日)のレイズ戦以来、30日ぶりの白星となる今季4勝目を挙げた。

 7日(同8日)に第2子となる長女が誕生して初の先発。気合十分で初回のマウンドに上がった。先頭マクニールの左中間を襲った鋭いライナーを左翼手・ガードナーのダイビングキャッチで救われると、2者連続三振。2回も三者凡退。スプリットもスライダーもキレていた。

 しかし、1点を先制してもらった直後の3回にまたしても大量失点だ。遊撃手・グリゴリアスの一塁への暴投と連打で同点に追いつかれた無死一、二塁。マクニールへの初球スプリットが外角低めに落ちずに甘く入ったところを捉えられ、右中間席へ勝ち越し3点弾を許した。1イニング4失点は3試合連続だ。

 それでもこの日は味方打線が奮起。3回に1点、4回に5点を奪って逆転すると5回にも2点を追加してくれた。田中は6回に1点を失ったが、7回二死まで投げてスタンドのファンからの拍手を背にマウンドを降りた。

 この日の田中は制球が抜群。打者29人中26人の初球がストライクだった。無四球で3ボールは1度だけ。101球中74球がストライクだった。

 右腕は登板をこう振り返った。「1イニングに失点するケースが続いてしまっているので、ああいうトラブルを何とか防いでいかないといけない」と反省。ただ、「ここ数試合よりは全体的にいいボールがいっていたと思います」と収穫も口にした。

 ブーン監督は「失投はマクニールの一球だけ。スプリットは良くなっているし、速球とスライダーのコンビネーションが良かった」と評価した。

 今回の登板はまい夫人の出産に立ち会うため産休制度の「父親リスト」に入ってチームを離脱しての調整に加え、前日の試合が雨天中止となり、スライド登板だった。「イレギュラーな調整の仕方だったので、その中で自分にできることをやっていこうと思っていました」と割り切って、結果を出した。長女を抱いた感触を聞かれると「小さいです」と笑顔がはじけた。ここからペースを上げていきたいところだ。