【ワシントン州シアトル2日(日本時間3日)発】エンゼルスの大谷翔平投手(24)は敵地のマリナーズ戦に「3番・DH」で先発出場し、5打数無安打1打点だった。球団史上初の3度失策で出塁、さらには大量リードした最後の打席はマウンドに上がった捕手のマーフィーと対戦するなど珍しい展開だった。チームは13―3で大勝した。

 10―2の5回二死一、二塁。マウンドは2番手の右腕サッゼク。3ボール1ストライクからのファウルで右ヒジのエルボーガードが外れたが、打撃続行。フルカウントからの6球目、95・5マイル(約154キロ)のフォーシームを左方向へ。106マイル(約171キロ)の強烈なライナーを三塁手・シガーがはじき、記録は失策だった。

 7回先頭は3番手の右腕ブラッドフォード。5球目の91・2マイル(約147キロ)のフォーシームを引っ張るとやや右にシフトしていた二塁手・ロングがバックハンドで処理しようとするがボールをこぼして送球できずに、記録はまたしても失策。捕手・マーフィーと対戦した9回一死無走者もシーガーの悪送球で出塁と実に3打席連続で失策で出塁。1試合で失策による3度出塁は球団史上初だ。

 相手先発の左腕ゴンザレスとは3打席対戦。初回一死一塁はカウント1―2からの4球目、内角高めの完全なボール球のカットボールを空振り三振。2回一死満塁はカウント0―2からの4球目、内角のチェンジアップをすくい上げて右翼への犠飛とした。4回無死一、二塁はフルカウントからの6球目の真ん中高めのカーブを左飛だった。

 なんだか珍プレーの主役になってしまった大谷。3日(同4日)のカブス戦はDHが使えないため、代打待機。4日(同5日)からの本拠地アスレチックス戦で出直しだ。