【アナハイム26日(日本時間27日)発】チームに勝利を呼び込んだ。エンゼルスの大谷翔平投手(24)は本拠地でのレンジャーズ戦に「3番・DH」で先発出場し、3打数無安打1打点。7回に中堅に同点犠飛を放った。連続試合出塁は11で途切れたが、チームは7―6で逃げ切った。

 見せ場はトラウトの左越え適時二塁打で4―5と1点差に詰め寄った7回一死二、三塁だ。一死からの5連打で一打逆転のチャンス。マウンドは3番手の右腕ダウディーだ。大谷は3―1からの5球目、5球続いた内角の真っすぐを逆方向へライナーで運んだ。左翼ポール際に伸びた打球は惜しくもファウル。2メートルと離れていなかっただろう。地元ファンから大きなため息が漏れた。

 しかしフルカウントからの6球目、見逃せばボール球という低めのカーブを巧みなバットコントロールで拾って中堅へ。これが犠飛となり5―5の同点に追いついた。この日4番に座ったカルフーンが申告敬遠で歩いたあと、5番ルクロイの打席で暴投が続き、トラウト、カルフーンが相次いで生還し勝ち越した。

 3打席目までは先発右腕フラドと対戦。トラウトの先制弾に続いて打席に入った初回一死無走者は真ん中低めのチェンジアップに当てただけの投ゴロ。3回二死一、二塁はカウント0―2からの4球目、チェンジアップをバットの先に辛うじて当てるも中飛に倒れ、6回先頭は1ボールから内角へのチェンジアップを引っ張り、強い打球が一塁線を襲ったが、シフトの正面で一ゴロだった。安打は出なかったが、勝負強さは健在だ。