【ニューヨーク発】ヤンキースの田中将大投手(30)は14日(日本時間15日)、キャッチボールやヤンキー・スタジアムの観客席の階段を駆け上がるなどしてグラウンドでの調整を終えた。次回登板は18日(同19日)の本拠地レイズ戦が濃厚。前回登板で復調の兆しを見せた右腕への期待はさらに大きなものとなりそうだ。

 一方、チームは“ヤ戦病院化”が慢性化の一途だ。13日(同14日)に2人が負傷者リスト(IL)に加わった。まずは降雨で中止になった13日のオリオールズ戦の先発が確定していた若手右腕・ロアイシガだ。理由は右肩回旋筋腱板の炎症。長期療養中のエース・セベリーノと同様の症状で、4週間の投球禁止が発表された。

 ブーン監督は「重大な事態を避けられたのが救い。この処置がいい方向にいってくれたらいい」と前向きに語ったが、強肩巧打の外野手・ヒックスがようやく復帰した矢先の事態だけに、正直「またか…」の心境だろう。

 さらには開幕直後の4月1日(同2日)に右肩の張りでIL入りして、4日(同5日)に復帰したばかりの三塁手・アンドゥハーも右肩関節唇の小さな損傷のため、再離脱。24時間以内に手術に踏み切るかの決断をするという。日本球界ならば「お払い」や清めの塩を盛るなどしそうなほど次から次に負傷者が出てくるヤンキース。主砲スタントンとジャッジの復帰のメドも立っていない。13日現在、新加入の選手や若手の活躍で地区首位のレイズと0・5ゲーム差だが、いつまでも続くか。この先、心配だ。