【ミネソタ州ミネアポリス13日(日本時間14日)発】エンゼルスの大谷翔平投手(24)は敵地でのツインズ戦に「3番・DH」で先発出場し、3回の第2打席に復帰初本塁打を放った。12日(同13日)のオリオールズ戦はメジャー復帰後、6戦目で初の欠場。2試合ぶりの出場だ。

 相手先発は右腕ベリオス。2017年から14勝、12勝と2年連続2桁勝利を記録、今季は早くも6勝を挙げている。昨季は5月10日に対戦し、3回二死二塁で右中間に適時二塁打を放ち、3打数1安打1打点だった。

 1―2の3回無死三塁でカウント3―1から中堅左へ推定130メートルの逆転2ランを放った。

 第1打席は初回二死無走者で回ってきた。カウント1―1から4球連続で内角高めの94マイル(約151キロ)のフォーシームで力勝負を挑まれたが、ファウル、見逃し(ボール)、見逃し(ボール)、ファウルで最後は外角低めのチェンジアップを見送り、四球で歩いた。見応えのある対決だった。

 大谷はターゲット・フィールド初見参だ。昨季は6月8日に右ヒジの内側側副靱帯の損傷で戦線離脱し、同日からのミネソタ遠征に同行しなかった。初アーチを予告するかのように試合前のフリー打撃では41スイングで11本が柵越えで、うち9本が中堅から左中間への打球だった。中堅上部の2階席へ飛び込む推定135メートルの特大弾を放ち、地元ファンを驚かせていた。

 また、全体練習前、大谷は復帰後は初めてとなるキャッチボールを行った。オースマス監督は打者復帰に際し、「(投球プログラムは)1週間は休む」と語っており、予定通りだ。軽やかに三塁側ベンチを飛び出すと、投手コーチらが待ち構える左翼へ向かい、早速、キャッチボールを始めた。40フィート(約12・2メートル)でスタート。距離をこれまでで最長の110フィート(約33・5メートル)まで延ばし、ワインドアップでリズムよく計70球投げた。投手としては来季の復帰を目指し、少しずつ、着実に前進している。