NYメディアは一斉に報じたが…菊池雄星の松ヤニ疑惑一夜で消えた

2019年05月10日 12時00分

ヤンキース打線相手に2勝目を挙げた菊池(ロイター=USA TODAY Sports)

【ニューヨーク9日(日本時間10日)発】マリナーズの菊池雄星投手(27)は前日のヤンキース戦で8回二死まで1失点に抑える好投でメジャー2勝目を挙げた。しかし、試合後、帽子のつばに松ヤニのような異物を塗っているのではとの疑惑に巻き込まれた。一夜明けたこの日、疑惑が拡大することはなかった。

 前日の試合はヤンキースが1―10で完敗。試合を中継していたニューヨークのテレビ局が8回途中に菊池の帽子のつばを大写しして、松ヤニを付けているのではとほのめかした。試合後、ヤンキースのブーン監督は会見で「みんなが話をしているのを聞いて8回ぐらいに気づいた」と指摘。ニューヨークメディアは“疑惑”を一斉に電子版で速報した。

 しかし、この日のブーン監督はマリナーズ戦前の会見で「映像を見て我々はいくつか思うことがあるが、公には何も言うつもりはない」と、騒動に終止符を打った。松ヤニなど異物をボールに付けることは禁止されているが、ボールが滑らないための対策としてメジャーでは暗黙の了解とされている。

 2014年4月にヤンキースのピネダがレッドソックス戦で松ヤニを首に付けていたことが発覚し、退場処分となり、後日、MLBから10試合の出場停止処分を受けた。レッドソックスのファレル監督は「あまりにも明確で、許容範囲を超えていた」とコメントしている。要は“隠してやって”ということだろう。ヤンキースの番記者らが、マリナーズのクラブハウスで菊池からコメントを取ろうと待ち構えることはなく、菊池も練習以外で記者陣の前に姿を見せることはなかった。

 菊池のヤンキース戦の好投をシアトル・タイムズ紙(電子版)は大絶賛。「新人の菊池が6回途中までノーヒッターとたわむれた」と見出しを付け、「すべてが快調で2試合連続の見事なパフォーマンスだった」と褒めた。