【アリゾナ州フェニックス4月30日(日本時間1日)発】ヤンキースの田中将大投手(30)が3勝目をかけ、1日(同2日)の敵地ダイヤモンドバックス戦に先発する。一昨日のブルペンでは、ボールの回転や軌道を計測する機器をバッテリー間に設置した状態で20球を投げた。

 グラウンド上での調整の最後には、チェックポイントの確認をしたかったのか、再びブルペンに入って投球を“おかわり”。スタッフが立った状態で直球とスプリットを8球投げてグラウンド上での調整を終えた。

 いまだ負傷者が絶えないチーム状態だが、ア・リーグ東地区では首位のレイズを2ゲーム差で追う2位と健闘。不思議とムードもいい。そのムードづくりに一役買っているのが“DJジャッジ”の存在だ。アーロン・ジャッジ外野手(27)が毎試合の前後、クラブハウス内に流す音楽を選曲。ナインのモチベーションを高めている。

 曲はどう選ぶのか。ジャッジに聞くと「できるだけ、いいプレーリストにしようと思うんだ。なるべく、みんなの意見を取り入れて、どう思ったか、何が聴きたいか、新しい曲はないかなど、何かあれば各試合の時にプレーリストに追加しているよ」とニヤリ。

 さらに、こう続けた。「試合前にかける曲に関しては、その日によるんだ。デーゲームはレゲエか1970年代の音楽などメロウなものが多くて、先発投手の好みによっても、ラテン音楽、ロックなど、その人に合わせた音楽で集中できるように手助けしたいと思っている」。まさにDJだ。

 4月20日(同21日)のロイヤルズ戦で左脇腹痛を訴えて負傷者リスト(IL)入りしているジャッジは、チームに帯同しながら治療に励んでいる。プレーできない分、音楽でナインを鼓舞する。