エンゼルスの大谷翔平投手(24)が新人に記録を抜かれた。ベースボールカードを発行するTopps社は29日(日本時間30日未明)、同社のツイッターで26日(同27日)にメジャーデビューしたブルージェイズのウラジーミル・ゲレロJr.内野手(20)のベースボールカードが、大谷がメジャー移籍時に記録した枚数を抜き、歴代1位になったと報告した。

 ゲレJr.は26日のアスレチックス戦に「5番・三塁」で先発。2―2の9回先頭の第4打席にメジャー初安打となる一塁線を破る二塁打を放ち、ドゥルーリーのサヨナラ本塁打を呼んだ。

 このカードは27日(同28日)に同社のサイトで24時間限定販売され、ゲレロJr.は大谷の1万7323枚を2000枚以上上回る1万9396枚が売れた。3位はヤンキースのアーロン・ジャッジで1万6138枚だ。ちなみに大谷は2017年12月9日に行われた入団会見時にワイシャツの上から赤いエンゼルスのユニホームを着て帽子をかぶった写真を使用、ゲレロJr.は初安打をマークした打席、ジャッジは17年9月にメジャー新人最多記録を更新する50号を記念して作られたものだ。

 ゲレロJr.の父ゲレロ氏は1996年にエクスポズでデビューした強肩強打の外野手で、メジャー16年で通算2590安打、449本塁打、1496打点。本塁などで走者を刺す補殺数126は現役を引退したイチローの123を上回っている。エンゼルスでも活躍し、18年にドミニカ共和国出身の野手として初めて米野球殿堂入りしたスーパースターだ。ゲレJr.は米大リーグ公式サイト選出の19年の有望新人選手ランキングで1位と評価されるなど活躍が期待されている。

 ア・リーグで地区は違うが、来季の投手・大谷との対決も楽しみだ。