雄星1イニング限定先発を地元メディアはこう見た

2019年04月28日 12時00分

1回を9球で三者凡退に仕留めた菊池(ロイター=USA Today Sports)

【ワシントン州シアトル27日(日本時間28日)発】マリナーズの菊池雄星投手(27)は前日のレンジャーズ戦でチーム方針の負担軽減登板により先発して1回だけを投げ、わずか9球で2三振を含めた三者凡退に仕留めた。これを受けて地元メディアは、チームが延長戦ながら勝利したこともあり左腕の起用法に対して総じて理解を示した。

 シアトル・タイムズ紙は、今オフにヤンキースからトレード加入した有望若手左腕のシェフィールドが菊池を引き継いでマリナーズの選手として初登板したことを主要な内容としながら「菊池は前もって決められていた短縮先発という自分の仕事を確実にこなした」と評価。「2三振を含めた3アウトを得るのに9球を必要としただけだった」と報じた。

 オリンピアン紙(電子版)は「新人左腕の菊池が、シェフィールドが登板する前に1回だけ前座を務め、三者凡退に9球を投げた」とリポート。「この先発は菊池にMLBでの5日に1度投げるローテーションに順応させるため、マリナーズが行う実験の一部。菊池が8年間プレーした日本では1週間に1度しか投げない」と軽減先発の必要性を解説した。

 またマリナーズ公式サイトは「菊池がサヨナラ勝ちの試合で短縮先発」と見出しを付けて伝えた。「短縮先発プランが菊池に恩恵をもたらすかどうか、マリナーズが知るのに数か月か数年かかるだろう。だが、チームが勝利したのだから第一段階は機能した」と計画を許容。加えて「このプログラムは昨年12月の契約時に決められたことであり、菊池の健康を維持するために今後も、だいたい1か月に1度のペースで実行される」と補足した。

 日本人投手がメジャーに来ると、短期間のうちにヒジや肩を故障するケースがこれまで多々起きている。負担軽減先発がチームと選手の両サイドに利益をもたらすかどうか、長い目で見守ることになる。