【カリフォルニア州サンディエゴ発】マリナーズの菊池雄星投手(27)の次回先発がショートスタートになる可能性が22日(日本時間23日)、浮上した。メジャーで昨年から一般的になった救援投手が先発する“オープナー”と同様で、1イニング程度で交代する。1月の入団会見でディポトGMは菊池の起用法について「大体1か月に1度は1イニング30球程度の登板にしたい」と語っていた。ヤンキースの田中、エンゼルスの大谷ら多くの日本人選手がメジャー1年目にヒジを故障しており、その予防だ。

 サービス監督は21日(同22日)の試合前、菊池のショートスタートでの起用方針についてこう語った。「次にするか、その次にするか、まだ話し合っている最中だ。今日の状態や次のブルペン投球を見てから判断することになるだろう」

 日本ではほとんど経験していない中4日登板が3度続いた左腕。疲労はたまっているだろう。球数を少なめにした17日(同18日)のブルペン投球後に「疲れていたというか筋肉痛もちょっと残っているので、今日は軽めに抑えておきました」と話し、メジャー初勝利を挙げた20日(同21日)のエンゼルス戦後には「自分の体の声を聞きながら無理をしないようにやっていきたい」とも語った。

 6度目の登板でようやく白星を手にしたばかりで、勢いをつけたい気持ちもあるだろうが、メジャーのシーズンは長い。ショートスタートには絶好のタイミングだ。