菊池雄星 亡き父に捧げたメジャー初勝利

2019年04月22日 16時30分

初勝利から一夜明け、報道陣に対応する菊池(ロイター=USA TODAY Sports)

【アナハイム21日(日本時間22日)発】マリナーズの菊池雄星投手(27)は20日(同21日)の敵地エンゼルス戦に先発し、5回を10安打4失点でメジャー初勝利を挙げた。毎回、安打を浴びる苦しい展開だったが、打線の援護を受け、6度目の正直で、3月末に亡くなった父・雄治さん(享年59)に白星を届けた。

 試合後、「一番アメリカに来ることを喜んでくれた父親でした。まだ直接お墓にも行けてない中で何かまだ会えるんじゃないかという気持ちもどこかにあったりして、まだ実感もないというのが正直なとこなんですけど、最高の父親でしたしいい報告ができると思います」と話した。

 喜びから一夜明けたこの日、左腕はグラウンドに出てキャッチボールとフラットスロー、短い距離の軽いダッシュを10往復ほど行い汗を流した。その後、心境や今後の意気込みを語った。

 日本から多くの祝福メッセージが届いたという。「西武時代のチームメートだったりとか、仲間だったりとか、たくさんいただきました。自分がうれしいというより、周りの方々が喜んでくれるというのが何よりもうれしいことなので、大きなモチベーションですね」とプレッシャーから解き放たれたからかすっきりした表情で語った。

 勝利投手の権利を手にする5回は1点リードで二死三塁のピンチを迎えたが、8番・ボアジャスを遊ゴロに仕留めて切り抜けた。「やはり5回とかはあと一人って余計なこと考えたなと思いますけどね」と打ち明けた。

 メジャー自己ワーストの10安打を浴び、3回以降に4失点の投球内容は喜べない。「今までで一番課題の多い試合になりましたし、その反省を次に生かして(気持ちを)切り替えていかないといけないと思います。その作業は昨日宿舎に帰った時点で整理したつもりです。すぐ試合がきちゃうんでね」とすでに次回登板へ切り替えている。

 試合後、サンディエゴへ移動、22日(同23日)は約3週間ぶりのオフとなる。「ゆっくり一人で観光でもしたいと思います」とリフレッシュすることを明かした。ここから白星を積み重ねていく。