【ミズーリ州カンザスシティー10日(日本時間11日)発】2度あることは3度…。マリナーズの菊池雄星投手(27)は敵地でのロイヤルズ戦に先発登板して6回を2本塁打を含む5安打3失点、3三振1四球とまずまずの内容。2点のリードで、勝利投手の権利を持って降板したが、2番手が7回に同点に追いつかれ、メジャー初白星は3試合連続でお預けとなった。

 4度目にして初の中4日登板。ロイヤルズは左腕の菊池に対して右打者を9人並べてきた。初回に1点をもらってマウンドに上がった菊池は簡単に二死を取ったが、3番・モンデシーに右前打を打たれ盗塁を許すと、4番・ソレアが左前に同点適時打。2回は一死無走者でドジャーにカウント2―1からスライダーを左翼席に勝ち越し弾を運ばれた。

 味方打線が3回に3―2と逆転してくれたその直後。二死無走者でソレアにカウント3―1から95マイル(約153キロ)の真ん中低め速球を左中間席2階へ特大ソロを放り込まれて再び同点に追い付かれた。

 ところが好調な打線が4回にまたも2点を勝ち越してくれた。何度も援護してくれる仲間に投球で応えないわけにはいかない。4回は三ゴロ、右飛、遊ゴロ、5回は三ゴロ、中飛、遊飛、6回は連続空振り三振と三ゴロでと3回連続で三者凡退に仕留めた。

 ここまで80球。まだ、投げられる球数だったが、2点のリードを救援陣に託して6回で降板。チームとしてはこれが裏目に。2番手フェスタが3安打で2点を失った。ほぼ手中にしていた初白星がまたしてもこぼれ落ちた。