【ミズーリ州カンザスシティー10日(日本時間11日)発】菊池雄星投手が所属するマリナーズが開幕ダッシュに成功した。前日まで13試合を消化してメジャー1位の11勝2敗。シーズン勝利数のメジャー最多タイ記録の116勝を作った2001年の10勝3敗を上回る球団史上最高のロケットスタートだ。

 今季のマリナーズは若返りにかじを切り、W主砲のクルーズ、カノ、昨季ノーヒットノーランを達成した左腕パクストンらが移籍するなど選手が大幅に入れ替わった。ベンチ入り25人のうち菊池を含めて15人が新加入だ。米メディアの大半のア・リーグ西地区の最下位予想を現時点で覆している。そんな中、米大リーグ(MLB)公式サイトは「なぜマリナーズが11勝2敗なのか、4つの理由」と題した記事を掲載した。

 最大にして第一の要因は打線のパワーだ。球団新記録、メジャー2位タイとなる開幕から13試合連続で本塁打を放ち、計33本は00年のカージナルスと並び、13試合時点のメジャー最多。チーム打率2割9分4厘、出塁率3割7分4厘、長打率5割6分8厘はいずれもア・リーグ1位だ。

 2番目は開幕投手のゴンザレスが4連勝と昨季同様に安定した投球を続けていること。3番目は機動力の優れた内野手のゴードンがケガすることなくプレーして9日(同10日)時点でメジャートップの6盗塁をマークしていること。最後は内野手のボーゲルバックら代役で先発出場した選手が活躍していることとした。

 同地区は2年連続100勝以上をマークしているアストロズの一強と見られていたが、“伏兵”マリナーズが面白くしてくれそうだ。