田中 見えた“19年バージョン”の輪郭

2019年04月10日 16時30分

アストロズ戦に先発した田中(ロイター=USA TODAY Sports)

【テキサス州ヒューストン9日(日本時間10日)発】ヤンキースの田中将大投手(30)は8日(同9日)、敵地アストロズ戦に先発。一昨年に世界一に輝いた強力打線を相手に6回、78球を投げ、3安打3三振、アルテューベの本塁打による1失点に抑え、2点リードで勝利投手の権利を持って降板した。試合は救援陣が崩れ、3―4で逆転負け。2勝目は逃したが、その抜群の安定感にブーン監督はもちろん、地元ニューヨーク・メディアも賞賛した。

 試合後、田中は「やはりタフな相手を抑えるのは簡単なことではない。いい当たりされた打球が正面突いたり、ラッキーな部分もありましたけど、全体的にはいい投球できたかなと思います」と振り返った。登板翌日のこの日はグラウンドには姿を見せずノースロー調整。普段通りのルーティンをこなした。

 課題となっているスプリットは復調傾向だ。今回は「曲がりすぎてコントロールするのが難しかった」と語ったスライダーもなんとか操った。これらのボールを一段と引き立たせていたのが直球系だ。特に右打者の内角、高めへのツーシームやフォーシームの精度が上がり、使う割合も増えている。

 ロスチャイルド投手コーチはその積極性をこう評価する。「ストレートを内角にしっかりと投げることが、彼にとってとても大事。(直球系は)真ん中付近や甘いところに入ってしまうと危ない球種になってしまうから、より内角を積極的に使っていくことが大事なんだ。ちゃんとアウトも取れているし、それがほかの球種への布石になっている」

 開幕から3試合連続で自責点1と好調。“2019年バージョン”の輪郭が、おぼろげながら見えてきたが、「今年の『こうやっていく』っていうものは、投球の部分だけではないので」と語る田中。まだまだ進化を続ける。