田中にエースの重圧 故障者続出で苦しい先発投手陣

2019年04月04日 11時30分

2日のタイガース戦の7回二死、交代を告げられた田中(ロイター=USA TODAY Sports)

【ニューヨーク3日(日本時間4日)発】ヤンキースの田中将大投手(30)が再び“エースの重圧”と向き合う。2日(同3日)の本拠地タイガース戦に先発し、6回2/3を投げ8安打1失点、7三振無四球と好投したが、打線の援護がなく、開幕2連勝を逃した。試合は守護神・チャプマンが勝ち越しを許し1―3で敗れた。

 試合後、右腕は「全体を通してカウント球はうまく投げられていても、逆に勝負球で甘くなってしまうところがあった。追い込んで厳しくいきたかった」としながらも「ピンチの場面でも粘り強く、いい集中力で投げられたと思います」と振り返った。辛口の地元メディアも、田中の投球内容を高く評価した。現在の先発ローテーションは、田中を中心に回っているが、気になるのはチームの精神的支柱の246勝左腕・サバシア、そして昨季19勝のエースのセベリーノの回復具合だ。しかし、この日の試合前、ブーン監督が明らかにした状況は依然として厳しいものだった。

 サバシアは2~3日前にマイナー施設で4イニング想定で49球を投げたそうで、指揮官は早期復帰を期待していた。しかし、球団はこの日、オフに受けた心臓手術のリハビリのため10日間の負傷者リストに入れたと発表。復帰は今月中旬以降にずれ込むことになった。

 一方、3月5日(同6日)に右肩の回旋筋腱盤の炎症を訴え戦列を離れているセベリーノだが、当初は2週間の安静の後、調整を再開。4月早々の復帰をにらんでいたはずだ。しかし、ブーン監督は「調整が遅れているわけではないが」と前置きしながらも「遠投をしている状態でマウンドにはまだ立てない。完璧に治って、本人が自信を持ったところでマウンドに上げたい」と明かした。

 メドについては明言しなかったが、ブルペン投球から打撃練習↓実戦形式↓実戦で3試合ほど段階的に投球数を増やしてからメジャーへ、という定番のプロセスで考えれば5月中旬以降になりそうだ。

 この日の田中はノースロー調整でグラウンドには姿を見せなかった。次回登板は中5日で8日(同9日)の敵地アストロズ戦が濃厚で、メジャー屈指の右腕バーランダーと投げ合う可能性もある。故障者続出のヤンキースで一人、オープン戦から安定感ある投球を披露している田中。大黒柱として苦しい台所を支える。