【ニューヨーク1日(日本時間2日)発】ヤンキースの田中将大投手(30)が今季2勝目をかけた2日(同3日)の本拠地タイガース戦へ向け意気込みを語った。オリオールズとの開幕3連戦は、田中が開幕戦で挙げた勝利のみでまさかの負け越し。しかもこの日、昨季38本塁打のスタントンが左腕二頭筋の張りを、昨季、エンゼルス・大谷翔平投手(24)と新人王を争ったアンドゥハーが右肩の張りをそれぞれ訴え負傷者リスト(IL)入りした。

 投打ともに不安定な滑り出しとあって、右腕への期待は増すばかり。それでも「僕の気持ちは変わらない。結果出していれば、そう捉えてくれるだろうし、結果が出てなかったらそう捉えられない…。どういう状況であれ、自分のやることは変わらない。マウンドでしっかりパフォーマンス出せれば」と自然体だ。

 前回登板ではゲームをつくったものの、軸となるボールを見いだせず納得していない。“今季のスタイル”は固まっていないが「自分の中では、それなりに経験はしてきましたし、いつも『次に、次に』と思ってやってきているんで」と焦りはみじんもない。この日もキャッチボールやダッシュなど、いつものルーティンを明るい表情でこなしグラウンドを引き揚げた。

 前日、日本では新元号「令和」が発表された。田中も試合後、その模様を映像で目の当たりにした。昭和63年11月1日生まれ。平成とともに年を重ねた田中は、平成のスポーツ史に名を刻むアスリートとなったが「それは皆さんが評価してください。僕はわかりません」とサラリ。感慨深さについても「(学年で同世代が昭和)63年、64年、(平成)元年と生まれた年が3つ一緒なんで。そこはなんか特殊な世代だなとは思ってましたけど…数は数えやすかったですけどね」と笑いを誘うと、こうまとめた。「気持ち新たに、とかは全くない」。すでに戦いは始まっている。

 タイガースについては「(オープン戦で)何人か当たってないバッターいますけど、去年対戦したりもしてますし、オープン戦でも対戦した打者が揃っている。(データの少なかった)ボルティモア(オリオールズ)よりはイメージはしやすいというのは正直あるんで、それをもとに対策を練ってマウンドに上がることができれば」と田中。2勝目をつかみにいく。