【フロリダ州タンパ発】ヤンキースの田中将大投手(30)が24日(日本時間25日)、キャンプを打ち上げた。チームは敵地での試合後、チャーター便でオープン戦最終戦の地ワシントンへ向かったが、開幕投手の田中は別行動。午前中にキャッチボールなどで調整した後、一足先に自宅のあるニューヨークへ戻った。田中は23日(同24日)にオープン戦最終登板となる本拠地ブルージェイズ戦に先発。2回、29球を投げ1安打無失点、3三振無四球でまとめた。降板後「やることはやったとは思うので、そのときを迎えるだけかなと思います」と28日(同29日)の開幕戦を見据えた。

 キャンプでの収穫はカーブとカットボールの精度のアップだ。「間違いなく去年のシーズンより、その2球種の精度が上がった。その2つが投球の中心にはなり得ないが、うまくちりばめながらバッターに意識させて、投げられればいい」

 日本人投手最多の4度目の大役だが、これまで自身は2敗でチームも3敗と結果は残せていない。「準備はできてます。もちろん開幕迎えるまで、緊張もする。(当日も)いろんな感情、気持ちは出てくるでしょうけど、別にあえて消そうとするつもりはない。緊張するなら緊張したでいいと思っているんで。ただ、緊張するだけじゃなく、いろんなところをセルフコントロールしながらマウンドに上がれればいいと思います」。今度こそ初白星を挙げる。