【フロリダ州タンパ発】ヤンキースの田中将大投手(30)は22日(日本時間23日)、オープン戦最終登板となる23日(同24日)の本拠地ブルージェイズ戦に臨む。中4日での調整が続いていることなどを考慮し、2イニング程度を予定。前回は5回82球を投げて1失点と好投し、開幕戦への準備は整った。しかし、エース右腕は今回も“調整登板”の位置づけではないという。

「投げるイニング、球数は少なくなりますけど、ゲームに入る準備だとか気持ちっていうものはもちろん変わりはない。ただただそのショートイニングになることだけだと思います」

 これまではキャンプの総仕上げであるオープン戦最終登板で、自分を言い訳できない状況にまで追い込むこともあった。「今回はメンタル、調整の両面で少しゆとりもあるのでは?」との問いに「ゆとりみたいな余裕はないですね。順調にきているからって、それでゲームに入って余裕ぶっこいてもしょうがないというか…。相手はそんな気持ちでは来ていないし、どういう状況であれ自分のやるべきことは変わらんし、それをいかにできるかどうかだと思う。だから順調に調整はできてますけど変わることはない」と切り返した。

 前回登板ではカットボールにも好感触を得た。万難を排して開幕を迎えるためにも、田中は細部にまでこだわる。