2度泣いたマリナーズ・菊池雄星 語ったイチローへの特別な思い

2019年03月22日 12時00分

4回、ベンチに引き揚げてくるイチロー(左)とタッチをかわす菊池

 マリナーズ・菊池雄星投手(27)が、21日のアスレチックス戦(東京ドーム)でメジャーデビュー。イチローの「ラストゲーム」に号泣した。

 4回2/3、4安打2失点(自責1)で勝ち負けはつかなかったが、チームは延長12回の末、5―4とア軍を振り切り開幕2連勝を飾った。自らのデビュー戦が日米球界のレジェンドの引退試合と重なる貴重な体験をした菊池は、イチローと抱擁を交わした三塁ベンチ前で、そして試合後の会見場で2度泣いた。会見場で「楽しかったというのが一番。特別緊張もなく、ここ東京ドームから僕のメジャーリーグの第一歩が始まった。勝つということは次の宿題にしたい」と語り始めた菊池は、質問がイチローに移った途端、嗚咽した。

 菊池は「幸せな時間でしたね。キャンプからこの日までイチローさんとプレーできた時間が僕にとっては最高のギフトだと思っています。小学校の時、チケット1枚持って電車とバスを乗り継いで初めて見に行ったのが(オリックス時代の)イチローさんだった。本当に憧れ。心臓がバクバクしながらお話をさせてもらった。僕の一生の財産になる」と一気にイチロー愛を語った。

 世間の関心は自身のデビュー戦よりも、イチローの引退試合。

 それでも「毎回準備を徹底的にされる。野球に向き合うその姿勢を本などではなく、実際に目にしてきた。これを今後の野球人生に生かしていきたい」と、今後の野球人生のお手本にするつもりだ。

 一方のイチローも引退会見の中で「雄星のデビューの時に僕がこの日を迎えたのは、何かいいなと思っていて…」と前置きしながら「短い時間でしたけど、すごくいい子で、いろんな選手を見てきたんですけど、左投手の先発って変わっている子が多い。こんないい子がいるのかなという感じです」とコメント。

 通算58人目となる日本人メジャーリーガー・菊池のデビュー登板は、今後も球史に残る偉大なレジェンドのラストゲームの記憶とともに、思い起こされることになる。

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