超ド級の契約だ。エンゼルスのマイク・トラウト外野手(27)が、個人の契約としては米プロスポーツ史上最高となる総額4億3000万ドル(約478億6000万円)以上の12年契約で合意したと、複数の米メディアが19日(日本時間20日)、報じた。兄貴分と慕う大谷翔平投手(24)にとっても朗報だ。

 トラウトがFAになるのは早くても2020年オフで2年総額6816万ドル(約75億9000万円)の契約を残していたが、新たに今季から39歳になる30年まで契約を延長した。全球団へのトレード拒否権はあるが、契約を破棄してFAとなるオプトアウトは含まれていない。

 メジャーでは2月以降、超大型契約が相次いでいる。2日(同3日)にはFA市場の最大の目玉だったブライス・ハーパー外野手(26)がフィリーズと13年総額3億3000万ドル(約367億円)でサイン。2月19日(同20日)にマニー・マチャド内野手(26)がパドレスと合意した10年総額3億ドル(約334億円)のFA選手の最高額を上回り、ヤンキースのジアンカルロ・スタントン外野手(29)が14年にマーリンズと結んだ13年総額3億2500万円(約362億円)を更新したが、あっさり塗り替えた。

 12年間の年俸平均は約3583万ドル(約39億9000万円)で、ダイヤモンドバックスのザック・グリンキー投手(35)の3440万ドル(約38億3000万円)を上回り、これまたメジャー史上最高額となった。

 トラウトは昨季まで7年連続でオールスター戦に選出。12年にア・リーグ新人王、14、16年に同MVPに輝いている。通算成績は1065試合で打率3割7厘、240本塁打、648打点。引退後の米野球殿堂入りは確実とされている。