【フロリダ州タンパ発】ヤンキースの田中将大投手(30)は17日(日本時間18日)、敵地で18日(同19日)に行われるブレーブス戦の先発に向け意気込みを語った。今回の登板を合わせてオープン戦での登板は残り2回。初の敵地での登板に加え、打者も主力中心だ。

 田中は「(求めていくのは)内容もそうだし結果もそう。シーズン同様の投球ができればと思います。もうちょっとヒットの数減らしたいですね」と苦笑い。前回の登板で4回途中、被安打6(1本塁打)だったこともあり自虐的に語ったが、イニング頭の先頭打者の初球に直球をあえて選択するなど、試した要素もあった。

「このオープン戦の中でシーズン中に起こり得る、たくさんのことが経験できているというのは今年、特に感じながらやれている」と語る右腕だが、クリアできていない部分もある。精度に課題を残すカットボールだ。過去3度の登板ではいずれもカットボールを痛打されている。この登板間も握りを確かめ、多めに投球する姿が見られた。

 カーブに関しては握りをナックルカーブに変えたことで制球やキレなどのクオリティーは上がった。ロスチャイルド投手コーチは「早い段階でしっかりとストライクが取れる、カウントがビハインドの状態でもストライクが取りにいけるのであれば有効なボールにはなると思う」と評価。一方で、「スピンがスライダーに似ている部分がある」。スライダーとの差別化を課題に挙げた。

「一回の登板ごとに収穫はあるし、自分の感覚が鋭くなってきているのを感じている。順調にはきていると思います。明日、シーズン前、一番長いイニング、投球数を投げることになるので、そこでまた一つ答えを出せればなと思います」と背番号19。ブレーブス戦で“総仕上げ”としたいところだ。