イチロー 米国での開幕生き残りは風前のともしび

2019年03月16日 14時00分

来日したイチロー

【アリゾナ州ピオリア15日(日本時間16日)発】さらなる逆風だ。マリナーズはアスレチックスとの日本開幕2連戦(20、21日、東京ドーム)に向けて来日。2戦目に先発する菊池雄星投手(27)がジャージーにキャップのラフな服装でファンの握手の求めに応じていたのとは対照的に、オープン戦で25打数2安打、打率8分と結果が出ていないイチロー外野手(45)は白いTシャツに黒のジャケット姿、ニット帽を目深にかぶり、チームとは違うルートで足早に去った(写真)。

 日米通算4367安打のレジェンドは、かねて「最低50歳まで現役」を目標に掲げてきた。そのためにクリアすべきハードルが米国での開幕に生き残れるかどうかで、鍵の一つと言えるのが右ヒジの故障で出遅れているマレックス・スミス外野手(25)の動向だ。

 スミスは日本遠征には帯同せず、当地に残ってマイナーのオープン戦などで調整中だが、ディポトGMが「米国開幕に間に合いそうなスミスを1週間も休ませたくない」と話すなど、チームは故障者リスト(DL)に入れない方針を確定。天才打者に残されていたわずかな可能性も風前のともしびとなった。

 イチローにとってのわずかな追い風がスミスの離脱や、三塁手シーガーが故障したことによる選手の守備位置の変更だった。しかし、スミスが米国開幕に間に合うとなれば話は別だ。外野にはハニガー、サンタナ、ビショップがおり、さらに一塁と右翼の併用となるブルース、さらに内外野どこでも守れるムーアがいる。スミスの復帰で、イチローがはじき出される可能性は高い。

 米国開幕時には登録選手枠が日本遠征中の28人から25人になる。イチローが苦境を脱するには、巨人とのエキシビション2試合を含めた4試合で結果を残すしかない。

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