ヤンキース開幕投手・田中に心強い“帰還”主砲ジャッジのお出迎え儀式

2019年03月16日 12時00分

右手首骨折からの完全復活を期すジャッジは謙虚な姿勢でもナインの信頼を得ている(ロイター=USA Today Sports)

【フロリダ州タンパ15日(日本時間16日)発】ヤンキースの主砲、アーロン・ジャッジ外野手(26)が好調だ。この日の本拠地レッドソックス戦ではチームトップの5号3ランをバックスクリーンに叩き込むなど2安打3打点。完全復活を印象づけた。

 一昨年に52本塁打を放って大ブレーク。昨年は夏に右手首を骨折して27本塁打に終わったが、今や久々の生え抜きスターとしてチームの顔になりつつあるジャッジには、ホームゲームで欠かさず行っていることがある。攻守交代時、右翼の守備位置からすばやく一塁側のダッグアウト前に戻り、ナインを迎え入れて最後に自分が入るという“お出迎えの儀式”だ。

 控え選手たちがベンチで出迎えることはよくあるが、わざわざ外野から走ってまでやるのは珍しい。もちろん、チームにそういったルールもなければ厳しい上下関係もない。いったい、どんなきっかけで始まったのか。

 ジャッジによると、カリフォルニア州立大フレズノ校時代に始めた習慣で「大学の時は『40人が先』と、自分より他の40人のチームメートを優先させようって教わっていたからね」という“自己犠牲”の精神に基づいたものだという。

「当時、うちのダッグアウトは三塁側にあって、1年生の時はレフトだったから、メンバーよりも早めに戻って、いいプレーをした選手や何かいいことがあった選手に『グッド・ジョブ』とか『その調子でいこう』とか声をかけていた。僕はチームメートたちを先に行かせることで敬意を表したいなと思っているんだ」

 メジャーを代表する長距離砲となった現在でも続けているこの習慣にはヤンキースナインも感心するばかり。チームの精神的支柱でもあるベテラン左腕サバシアも、ジャッジに次世代のリーダーとして期待を寄せる。田中将大投手(30)のマウンドで始まる今シーズンも、主砲の“儀式”は続く。