【アリゾナ州ピオリア発】マリナーズの菊池雄星投手(27)は13日(日本時間14日)、マイナーの特別ルールの紅白戦に登板し、5回4安打5三振2四球だった。打者18人に72球を投げた。登板予定だった前日のオープン戦が降雨中止となったため、キャンプ最後の実戦。打席に立った主力のゴードン、エンカーナシオン、ハニガーに気を使って内角を攻められなかった上に、強風の影響で最初は軸がブレて苦労したという。

 そんななか、変化球に収穫があった。1回にエンカーナシオンをスライダーで空振り三振、2回にはハニガーから初球にチェンジアップで空振りを奪って最後はカーブで見逃し三振。3回にもエンカーナシオンをカットボールのような速いスライダーで見逃し三振に仕留めた。

 主力打者が毎回打席に立ち、球数によりイニングの途中で切り上げたり、けん制の練習をするために走者を置くなど変則的な紅白戦だった。厳しい状況での投球でもあり、収穫のあるキャンプ最終登板だったようだ。

 菊池は「チェンジアップを今日は10球以上投げたんじゃないかな。すごく良かったです。思いっきり腕を振った中で投げられました」と課題としていた球種への手応えを口にした。

 東京ドームで行われるアスレチックスとの開幕シリーズは21日の第2戦に先発する。「たくさんのファンの皆さまがピッチングを楽しみにしてくださっていると思いますので、その期待に応えられるように、まあ時差もありますけどしっかり対応しながら1週間いい調整をしたいと思います」と抱負を語った。