【アリゾナ州テンピ11日(日本時間12日)発】エンゼルスの大谷翔平投手(24)が10万5000ドル(約1167万円)増の年俸65万ドル(約7228万円)で契約を合意したとロサンゼルス・タイムズ紙(電子版)が報じた。メジャー1年目の昨季はメジャー最低年俸の54万500ドル(約6050万円)。メジャーでは年俸調停の資格を得る3年目オフまで年俸の大幅アップはない。

 大谷はこの日、3日ぶりにキャッチボールを行った。昨年10月1日の右ヒジの靱帯再建手術から初の投球練習となった8日(同9日)に次いで2度目。前回から5球増の65球を投げた。

 チームはレンジャーズ戦で遠征だったため、大谷は残留組の投手らとともにウオーミングアップ。上半身を使う動きにも全く違和感はなく、チームメートと同じメニューをこなした。その後、フィールドの端で地面に腰を下ろしてストレッチ。シャドーピッチングするなど、右腕の感覚を確かめるような様子もあったが、全体的にいつも通りの明るい表情だった。

 キャッチボール前にはブルペンで打席に立ち、左腕ジェニングスの投球練習で目慣らし。さらに置きティー19球、トス打撃29球と打者としての練習も行った。

 8日と同様に力を抑えながらのゆっくりとした動作だった。マイナーのコーチと最初は軽めのキャッチボールから始め、セットポジションから少し踏み込むような形のスローイングで20フィート(約6・1メートル)の距離で10球、そこから40フィート(約12・2メートル)まで徐々に距離を伸ばしながら35球、最後に距離を詰めてクールダウンで軽めに10球と、計65球投げた。

 キャッチボール後の大谷は感触が良かったようで、球場近くの施設への移動の際には多くのファンのサインに応じた。次回は13日(同14日)に投球練習する予定になっている。