ヤンキース・田中が新兵器のナックルカーブを公開

2019年03月04日 16時30分

タイガース打線に新球を試投した田中(ロイター=USATODAY)

【フロリダ州タンパ3日(日本時間4日)発】ヤンキースの田中将大投手(30)が、新球・ナックルカーブを披露した。オープン戦初登板となる本拠地のタイガース戦に先発し、初白星を挙げた。「この時期は結果どうこうは関係ない」としながらも、3回を1安打無失点、2三振無四球に抑えたが、うちアウト2つを従来のカーブより8キロ近く速い新球で打ち取った。

 降板後、これまでの持ち球にない軌道を描いた2球に戸惑う報道陣に田中は淡々とこう語った。「ナックルカーブです」。大きく縦変化するナックルカーブの“試運転”を行っていたことを明かした。

 さっそく結果となって表れた。初回、先頭のキャメロンに中越え三塁打を打たれたが、続くカストロ、スチュワートを連続三振で二死三塁。そして4番・ヒックスへの5球目、81マイル(約130キロ)のボールは鋭く縦へ変化し力ない中飛に打ち取った。これがナックルカーブだった。

 2回、先頭のベッカムをスライダーで三ゴロ。続く6番・ロドリゲスはカウント2―2から投じた5球目、80マイル(約128キロ)のナックルカーブで遊ゴロに打ち取った。

 3回はカーブとともに課題としていたカットボールにも好感触を得るなど三者凡退に抑え降板した。「甘い球も多かったですし、それをいい当たりされて今日は運よくアウトになってっていう場面も何回かあった」と厳しく評価しながらも「いろんなボール試しながらでしたけど、しっかりとゼロで抑えることができましたし、カーブでも3イニング通してしっかりとストライクも取れたので、それもよかった」。新球への手応えも口にした。

 田中のカーブといえば、打ち取るというよりも緩急をつける、ファーストストライクを奪う、というカウント球の意味合いが強かったが、大きく縦変化するナックルカーブは空振りも奪うことができる。これを完全に自分のものにすれば、真下に落ちるスプリットに、斜め、縦へ鋭く曲がるスライダーに次ぐ強力な勝負球となり得る。新球を引っ提げ臨むメジャー6年目。まだまだ進化を続ける。