【フロリダ州タンパ22日(日本時間23日)発】ヤンキース・田中将大投手(30)の“新たな試み”に注目が集まっている。今キャンプは、自主トレでの仕上がりの早さも手伝って、キャンプインから2度目の投球で打者が立ち、さらに4度目で実戦形式のマウンドに立った。ここまでの流れは2017年と一緒だが、違うのは田中の意識だ。

 ある程度、投球の質を高めてから打者に対峙するのではなく、早い段階から打者の反応の確認と、それを生かした質の向上をほぼ並行して行っている。「段階を踏む」というよりも「同時進行」に近いイメージだ。

 田中は今の調整について「充実はしてますよ。あとは気になる所をブルペンだったりゲームとかでしっかりと修正できればいいかなと思います」と語っている。生きた情報をいち早く、多く取り入れて自分の血肉としたい田中にとっては、今年のペースがよりフィットしているのだろう。

 この日はキャッチボールと投内連携を確認したあと、瞬発系のトレーニングなどを行いグラウンドでの練習を終了した。多くの“実地訓練”が、田中にどんな進化をもたらすか。