西武からポスティングシステムを利用してマリナーズに入団する菊池雄星投手(27)の契約は米メディアによると、3年4300万ドル(約46億円=契約金含む)がベース。3年目終了後に契約を見直す内容で、球団は契約を4年延長できる。球団が契約を延長しなかった場合でも菊池は年俸1300万ドル(約13億9000万円)で契約を1年延長することが可能。菊池は4年5600万ドル(約60億円)が保証される。

 球団がオプションを行使すれば最大7年1億900万ドル(約116億6000万円)の大型契約になる。これにより西武に支払われる譲渡金は少なくとも1027万5000ドル(約11億円)、最大で2017万5000ドル(約21億6000万円)となる見込みだ。

 契約には出来高やトレード拒否条項が付帯。サイ・ヤング賞で50万ドル(約5350万円)、新人王10万ドル(約1070万円)などでタイトルを総なめすれば1億円近くに達する。

 菊池は成績を残せばビッグマネーを手にすることができ、球団も故障でも給料を払い続ける長期契約のリスクを排除できるという両者にとってメリットがある。辣腕代理人スコット・ボラス氏(66)だからこそ引き出せたといえるだろう。