【ネバダ州ラスベガス9日(日本時間10日)発】メジャー全30球団の監督、コーチ、GMら首脳陣や選手の代理人らが集結するウインターミーティングが幕を開けた。ポスティングシステムでのメジャー移籍を目指す西武の菊池雄星投手(27)の人気が日ごとに上昇している。  昨オフは移籍市場が歴史的に停滞し、2月のキャンプ直前でもFA選手100人以上の去就が決まっていなかった。一転、今年はすでにFA先発投手のランキング1位の左腕パトリック・コービン投手(29)がナショナルズと6年契約し、同じく上位にランクインしていた右腕ネーサン・イオバルディ投手(28)がレッドソックスと4年契約するなど先発投手市場の動きが早い。  菊池がメジャー球団との交渉が解禁となった4日(同5日)は先発市場の第2グループと目され、米メディアは「6年総額4200万ドル(約47億3000万円)」と予想していた。しかし、トップクラスの2人が早々と決まったことで、菊池のランクも上がっている。米大リーグ公式サイトはこの日、FAの特集記事のトップに目玉の9選手の写真を掲載し、その中の先発投手4人に菊池も含まれているのだ。  争奪戦にはヤンキース、パドレス、フィリーズ、ジャイアンツ、ドジャース、レンジャーズなどが名乗りを上げており、さらに増える見込み。「5年以上で、総額8000万ドル(約90億円)を超えるのでは」との見方も出ているほど。  代理人はらつ腕で知られるスコット・ボラス氏(66)。ウインターミーティングでは積極的に動くだろう。  条件をどこまで引き上げることができるのか注目だ。