菊池雄星のポスティング申請手続き完了 辣腕ボラス氏が狙う総額70億円超え

2018年12月04日 16時30分

ポスティングでメジャー移籍を目指す菊池

 西武は3日、ポスティングシステムによるメジャー移籍を目指す菊池雄星投手(27)の申請手続きをNPBを通し米大リーグ機構(MLB)に行ったことを発表した。全30球団に契約可能選手として通知された菊池は、4日午後10時(米東部時間午前8時)から2019年1月3日午前7時(同1月2日午後5時)まで30日間の交渉期間に入る。

 渡辺久信シニアディレクター兼編成部長(53)は「申請はしました。あとはもう連絡を待つということです」。その菊池にはすでにマリナーズ、ジャイアンツ、ドジャース、パドレスなど西海岸の球団を中心に移籍先候補の名が挙げられているが、その契約規模はいくらになるのか。

 日本球界にも詳しいあるメジャー関係者は「同じアジア圏出身の左腕で2012年に6年総額3600万ドル(約40億6800万円)でドジャース入りした柳賢振(31)の契約がひとつの目安になる」と予想した。

 菊池と同じスコット・ボラス氏(66)と代理人契約を結ぶ柳は、韓国プロ野球(KBO)7年で190試合(1269回)に登板し、98勝(52敗)、防御率2・80、1238奪三振の実績を引っ提げ12年オフにポスティング移籍。8球団競合の末、2573万ドル(約29億円)を応札したドジャースが独占交渉権を獲得し、6年契約が満了した今季まで40勝28敗、防御率3・20をマークした。
 一方、菊池の成績はNPB158試合(1010回2/3)で73勝(46敗)、防御率2・77、903奪三振。柳のKBOでの実績に近いこともあり、菊池に対するメジャー球団の契約交渉は、柳の「6年3600万ドル」を基準にスタートするのではと見られている。

 その上で柳のポスティング・フィー分「2573万ドル」を加えた6173万ドル(約69億7000万円)にどこまで迫るのか。または超えていくのかが交渉の争点となりそうだ。

 前出の関係者は「ドラフト上位指名権譲渡のリスクのない菊池は人気銘柄だが、多くの球団の評価はローテーションの3、4番手。年平均600万~700万ドルが相場と見ている。おそらくボラス氏の設定値はそれを上回ってくるはず」とも。ただ、辣腕代理人のボラス氏ということもあり「交渉が滞った場合の切り札として『西武残留』の破談カードは必ず残してある」と断言した。

 菊池のポスティング交渉がいよいよ始まろうとしている。(金額は推定)