【マサチューセッツ州ボストン27日(日本時間28日)発】米大リーグ選手会は最も活躍した新人を選手間投票で選ぶ「アウトスタンディング・ルーキー」を発表し、ア・リーグはヤンキースのミゲル・アンドゥハー内野手(23)が選ばれた。エンゼルスの大谷翔平投手(24)は受賞を逃した。同賞は新人王とは別に選手会が1994年から表彰しているもので、2001年のイチロー(マリナーズ)に次ぐ、日本人2人目の快挙はならなかった。もう一人の候補者はヤンキースのグレイバー・トーレス内野手(21)。ナ・リーグはブレーブスのロナルド・アクニャー外野手(20)が選ばれた。

 開幕前から二刀流で注目された大谷は、投手で10試合に先発して4勝2敗、防御率3・31。打者では104試合で打率2割8分5厘、22本塁打、61打点、10盗塁だった。シーズン10登板&20本塁打&10盗塁以上はメジャー初の快挙だ。

 12日(同13日)に発表されたア・リーグの新人王では全米野球記者協会(BBWAA)会員の投票で30人のうち25人から1位票を集め、137ポイントを獲得、89ポイントのアンドゥハーに大差をつけた。1919年のベーブ・ルース以来、99年ぶりの二刀流が評価されたが、現役選手からの支持は得られなかった。

 大谷が右ヒジを痛めて約1か月欠場したのに対してアンドゥハーは149試合に出場。打率2割9分7厘、27本塁打、92打点で打撃3部門全てで大谷を上回った。また、地区4位のエンゼルスに対してヤンキースは地区2位ながら100勝を挙げ、ポストシーズンに進出した。チーム成績もマイナス要素となったようだ。