ドジャースの前田健太投手(30)が13日、古巣・広島の本拠地マツダスタジアムで行われた「日米野球第4戦」でMLB選抜の先発を務めた。同球場で投げるのは2015年10月7日以来1133日ぶり。広島の赤ではなく、ドジャースの青と白のユニホーム姿で凱旋登板を果たした。

 プレーボール前には広島OB・黒田博樹氏による始球式が行われた。ヤンキースのユニホームを羽織って登場した黒田氏は、緩いボールを元同僚の会沢(広島)のミットに投げ込み、笑顔で後輩の前田にバトンタッチ。前田は先頭の秋山(西武)を一ゴロ、広島の後輩・菊池を右飛、柳田(ソフトバンク)は遊ゴロに仕留め、初回はわずか7球で切り抜けた。

 2回は4番の山川をスライダー、森をチェンジアップで西武勢から連続三振。続く外崎(西武)には中前打を許したが、ソフトバンクの若武者・上林を三ゴロに抑えた。

 ここで前田はお役御免となり2回22球を投げ、1安打2三振無失点と侍ジャパンを相手にメジャーリーガーの底力をまざまざと見せつけ、第二の故郷といえる広島のファンを沸かせた。

 前田の話「久しぶりにこの球場で投げられてうれしかったし、いい登板になった。日本は本当にいいバッターがいるので、本当に真剣に抑えにいった。いい経験になった。(広島の後輩・菊池との対戦は)真剣勝負ができて楽しめた。秋山やギータ(柳田)の同級生には(2人とも初球の直球で打ち取ったが)もうちょっと変化球を投げたかったかな」