【アナハイム発】エンゼルスの大谷翔平投手(24)が12日(日本時間13日)、今季のア・リーグの新人王に選出された。新人王は全米野球記者協会会員の投票で決まるが、大谷は30人のうち25人から1位票を集めるなど137ポイントを獲得。ライバルの89ポイントのミゲル・アンドゥハー内野手(23)、25ポイトのグレイバー・トーレス内野手(21)のヤンキース勢に大差をつける圧勝だった。日本人選手では1995年の野茂英雄(ドジャース)、2000年の佐々木主浩、01年のイチロー外(以上マリナーズ)以来、17年ぶり4人目の快挙となった。その大谷は米メディアとの電話会見に応じ、喜びの胸中を明かした。

 ――(新人王を)受賞したことで、米国に来て良かったとあらためて思ったか。また、ケガ(左ヒジ内側側副靱帯損傷)があったにもかかわらずの受賞についてどう感じますか

 大谷:(米国に)来て良かったなと、ずっと思っていますし…。(質問を確認して)ケガをしたことは本当に良くなかったですし、悔しいなと思うこともあるんですけど、その中でこういう賞をもらったっていうのはすごい光栄なことだと思います。

 ――スプリングトレーニングでは期待通りの結果が出せなかったが、それをだいぶ早くひっくり返したことに自分自身で驚いたか。また、リハビリの状況について教えてください。

 大谷:単純に良い方向に成長できたというかうまくなることができたんじゃないかなとは思っています。リハビリに関しても本当に毎日、前進し続けていかないと思うので、いい方向に全部進んでいるんじゃないかと思います。

 ――ベーブ・ルース以来の二刀流をやったことが評価につながったと思うが、米国という野球の本場でそういう評価を得られたことについてどう感じているか

 大谷:さっきも言いましたけど、賞をいただけたのはすごく光栄なことだと思っているので、素直にうれしいかなと思います。レベルの高い中で1年間やってこれたっていうのがそれ以上にすごくいい経験になったかなと思います。

 ――今年のパフォーマンスを振り返って、満足しているか、もしくはもっとやるべきことがあったと思いますか

 大谷:内容は別として、(1年間)フルで出ていたわけではない。そこはやっぱりフルで出るっていうのが一番いいことじゃないかな。チームに貢献することだと思うので、そこがこれから先できるように頑張りたいと思います。

 ――自分の野球人生で、この賞が持つ意味とは

 大谷:米国の野球は初めてなので、その1年目としてこういう賞をもらえたのは、すごくうれしいです。まだ、この先の方がもっと長いと思うので、そこで活躍ができるように、今のうちから頑張りたいと思います。

 ――野茂選手、佐々木選手、イチロー選手と並らびました。どう思いますか

 大谷:単純にすごくうれしいなと思っています。素晴らしい選手の名前の中に名前を載せてもらえて光栄です。

 ――二刀流は成功したか

 大谷:さっきも言いましたけど、ワンシーズンフルでは出られなかったので、もっともっといい形でシーズンを終えられるんじゃないかなと思っています。そのための練習をちゃんとやれれば、もっといい成績も残るんじゃないかと思います。

 ――今年一番好きな瞬間は

 大谷:初ホームランはうれしかったですし、ベンチに返ってからも楽しかったです。