米野球専門誌「ベースボール・ダイジェスト」は31日(日本時間1日)、今季のア・リーグ新人王にエンゼルスの大谷翔平投手(24)、ナ・リーグ新人王にブレーブスのロナルド・アクーニャ外野手(20)を選出したと発表した。

 同誌は1942年創刊で、新人王を選出する企画は今年で47回目だ。同誌の編集者トム・ハニガー氏と全米野球記者協会(BBWAA)に所属する7人の記者らの投票によって選考。1位票が3ポイント、2位票が2ポイント、3位票が1ポイントで合計ポイントで決まる。

 大谷は1位票が6票、3位票が1票で計19ポイントを獲得。ヤンキースのミゲル・アンドゥハー内野手(23)は1位票が1票、2位票は4票、3位票が1票の計12ポイントで大谷が7ポイント差で勝った。ナ・リーグはアクーニャが1位票を満票の7票を獲得して計21ポイントで、2位の計13ポイントのナショナルズのファン・ソト外野手(20)に圧勝した。

 同誌は大谷を絶賛。同一シーズンで15本塁打、50イニングは前世紀(1919年)のベーブ・ルースに並び、10登板、20本塁打も2人だけだとした。ちなみに同誌の新人王はエンゼルスの選手としては2012年のトラウト以来、6人目だ。

 今季のア・リーグ新人王は大谷とアンドゥハーの一騎打ち。レギュラーシーズン終了後、大谷は米野球専門誌「ベースボール・アメリカ」で新人王に選出された。一方、アンドゥハーは米スポーツ誌「スポーティング・ニューズ」のア・リーグの最優秀新人賞に選ばれている。

 BBWAAの記者投票で選ばれる米大リーグの今季新人王は12日(同13日)に発表される。大谷は01年のイチロー(マリナーズ)以来、日本人4人目の新人王に輝くことはできるか、注目だ。