【マサチューセッツ州ボストン5日(日本時間6日)発】ヤンキース・田中将大投手(29)が翌6日(同7日)に先発するレッドソックスとの地区シリーズ(5回戦制)第2戦へ向けて意気込みを語った。

「永遠のライバル」との伝統の一戦がポストシーズンで行われることに「どういう雰囲気なのか想像はつかないですけども、きっとすごくなるんだろうなと思ってます。非常にプレーヤーとして光栄なこと」と胸を躍らせる右腕は「そこで勝つことができれば、よりいいものにできるんじゃないかなと思ってます」と闘志をかき立てた。

 昨年はプレーオフ3試合で2勝1敗、防御率0・90と圧倒的だったが「(昨季の)経験は間違いなく生きるが、今年は今年」と割り切っている。メンタル面にしても「自分にできることは、この舞台になったからって変わるわけではない。自分のできる限りのなかでしっかり投球できればいい」と自然体だ。中9日空いた登板間隔には「その間修正する時間がたくさんあったので、自分の中では手応えを感じてます」とサラリ。シーズン同様、スプリットを中心に投球フォームの改善、確認作業を行ってきた。

 前回のレッドソックス戦では5回持たずに5失点。試合後、今後の対戦に向けた対策、イメージについて「うーん…ちょっとまだ見えないですかね」と語っていたが「そこに関しては整理はできてますし、あとはいつも言うようにマウンドで結果を出すだけ」と胸を張った。

 普段はクラブハウス内やグラウンド上での囲み取材だが、プレーオフは会見場での対応。この違いに「なかなかこういう機会でもないと、こういう場をセッティングしてもらえない選手なんで」と笑いを誘い会場を後にした。

 自然体で臨む伝統の一戦。圧巻の投球を披露してくれるはずだ。