【フロリダ州セントピーターズバーグ25日(日本時間26日)発】ヤンキースの田中将大投手(29)が13勝目をかけた26日(同27日)の敵地レイズ戦に向け意気込みを語った。

 ワイルドカードゲームの日程を考えると、これがレギュラーシーズン最後の登板となる可能性もあるが「最後かもしれないどうこうは関係ない」とキッパリ。コンディショニングに関しても、ポストシーズンを見据えてというよりは「その時、そのローテーション間で決めて軽めにしたり、今回しっかりやっておこうとか、そのメリハリは自分なりにやってます」。いかなるチーム状況でも、求めるのはあくまでも次の登板でのベストパフォーマンスだ。

 頭にあるのは8月16日(同17日)、6回2失点ながら立ち上がりに先制を許し、そのまま敗戦投手となった苦い経験だ。「レイズには前回やられているんで、やり返したい気持ちもある。あとはラインアップがどうなってくるか。まあ、だいたいの主力は同じメンバーが出てくるんじゃないかなと。(レイズとは)結構短いスパンで何度も当たっているんで、向こうの対策もあると思いますけど、最終的に自分が相手を上回ればいいかなと思います」

 前回登板の20日(同21日)のレッドソックス戦では、まさかの5失点で降板した。ロスチャイルド投手コーチは投球フォームにズレが生じボールの質に影響が出たことで、バッテリーがイメージしていた配球ができなくなってしまったと指摘した。田中も同コーチと話し合い、どこでほころびが生じたかを確認し、登板間の調整に生かしてきた。

 リベンジを果たしチームに勝利をもたらす。背番号19が納得の内容でシーズンを締めくくる。