【ニューヨーク発】ヤンキースは17日(日本時間18日)、試合がなく地元で久々の休養日だった。田中将大投手(29)も休養に充て、18日(同19日)から行われる首位レッドソックスと今年のレギュラーシーズン最後の本拠地3連戦を前に備えた。そんな中、球団広報は故障リスト入りしている守護神チャプマンと戦列復帰したものの、守備固めでの起用が続いているジャッジはヤンキー・スタジアムで実戦形式の練習を行ったと発表した。

 今回の3連戦でヤンキースは絶対に負けることができない。ワイルドカードゲーム進出はほぼ確実だが、西地区2位のアスレチックスとの本拠地開催をかけた争いは16日(同17日)時点で1・5ゲーム差と迫られている。そしてもう一つ、ニューヨークでの優勝阻止だ。

 前日まで、レッドソックスの地区優勝マジックは「2」。時間の問題なのだが、レッドソックスはいうまでもなくヤンキースの永遠の宿敵。歓喜の瞬間をヤンキー・スタジアムで許したとなれば、地元メディアはおろか熱狂的ファンが黙っていないだろう。

 その屈辱を免れるためにヤンキースは3本柱で迎え撃つ。初戦はヤンキース移籍以降6勝無敗、シーズン16勝(6敗)の左腕ハップが先発。2戦目にエースのセベリーノと続き、13勝目をかけた田中は第3戦のマウンドに上がる。それぞれが責任重大だ。

 前回登板後、レッドソックス戦について問われた田中は「どのチームと当たるときでもそんな大きく変わりはない。ボストンだからって自分のやることは変わらないし、相手打者を抑えるために自分にできることをやっていく姿勢は変わらない。次もしっかりできるようにしたい」と力強く語った。現在、20回連続無失点を継続中と安定感はチーム一。記録を更新する胸のすく投球に期待したい。